【河井昭成】再エネの導入、適切な誘導を

河井昭成滋賀県議会議員

 

6月の議会が終了と合わせるかのように梅雨明けし、暑い日が続いています。

新型コロナウイルス感染症の対応の補正予算などを議決しました。

適切に執行されるように注視していきたいと思います。

コロナの影響を受けながらも、私たちのこれまでから続く「日常」があります。

コロナ以前からの課題への対応も求められています。

皆さまの声をいただきながら、これからも課題を解決するべく様々な提言を行なって参りますので、引き続きのご支援をお願いいたします。

夏の青い空

 

令和3年6月定例会議 一般質問に立つ

この一年で世界の「カーボンニュートラル」いわゆる「脱炭素」に向けての取り組みは大きく変わリました。

我が国においても、今迄からは比較できないほどの高い目標に向かって「カーボンニュー トラルな社会」に向けた取り組みが進められようとしています。

この動きは滋賀県でも同様で、私たちの日常、暮らしや働き方、住む環境は大きく変わっていくことになると考えます。

一方で、特に「社会の仕組み」がこの大きな変革の波に追いついていない面があります。

近年、大規模な太陽光発電設備いわゆるメガソーラーが山や森林などに設置され災害や環境破壊などのトラブルが全国的に発生していることがその事例として挙げられます。

太陽光発電はカーボンニュートラルやエネルギー問題解決への大変重要な役割を果たすと期待されていて、今後、大幅に導入量が増加すると想定されます。

太陽光発電を「厄介もの」にしてしまうのは社会にとって何のプラスにもなリません。

カーボンニュートラルな社会の実現に向けて取り組みを加速するならば、スピード感は大切にしながらも丁寧な制度設計が必要であり、適切な「誘導」となるように取り組むことが求められると考えます。

そもそも限られたCO2の吸収源である「森林」を切り拓いて、大規模な太陽光発電を設置することに疑問を持ちます。

これを念頭に、太陽光発電を始めとする再生可能エネルギーの導入にあたって、士地利用を始めとする各種計画や政策などによる誘導、設置の適地を示すこと、基本的なルールとなる条例の制定などについて、県の姿勢、見解を問いました。

河井昭成滋賀県議会議員 一般質問

知事は、森林を伐採して設置された大規模な太陽光発電設備によるトラブルが生じている事例があるとし、森林はCO2の吸収源であリ水源涵養など多面的な機能を有しているため、むやみに伐採して太陽光設備を設置することは望ましくないとの見解を示されました。

また基本的には、住宅や工場、公共施設などの屋根の上などを含めて適地と見込まれる場所への設置が促進されるように各種計画に位置付けるなどして誘導を図るとされました。

条例については「(仮称)滋賀県CO2ネットゼロ社会づくり推進条例」に規定を設けることで対応するとされました。

2月に引き続き一般質問にて取り上げましたが、引き続き、議論をしていきます。

河井昭成

【提案】
太陽光発電の適地を示すことについて

三日月知事

【答弁】
環境省のREPOS(再生可能エネルギー情報提供システム)を活用

河井昭成

【提言】
REPOSでは大雑把すぎる、もっと詳細に適地を示すことが必要

 

河井昭成

【提案】
太陽光発電の条例の制定について

三日月知事

【答弁】
CO2ネットゼロ社会づくり推進条例で規定を設ける

河井昭成

【見解】
規制や指導の根拠となる法令が不十分な現状、太陽光発電設備に対応した個別の条例が必要。

 

参考データ

滋賀県のCO2吸収源

主に「森林」 

吸収量

44万トン/年(2018年)

滋賀県のCO2排出量

1,128万トン/年

排出削減量

1,084万トン/年

2050年にCO2ネットゼロを実現するには2013年比で温室効果ガス排出量を2030年に約41%、2050年に約97%の削減が必要とされている。

太陽光発電の導入量(2019年)

81.2kW

現行計画の目標導入量(2030年)

148.9kW

現行目標でも2030年の導入量は現在の1.8倍。
どこに配置するか重要!

 

(仮称)彦根総合運動公園建設現場など現地を視察

常任委員会視察の午前は警察、滋賀県の科学捜査研究所で科学捜査の「最前線」を調査。

DNA 型鑑定やポリグラフ検査などの説明を受けました。

ドラマで有名になりましたが、黒子役の職場ですので、本当はその奎闘ぶりなどを写真と共に紹介したいところですが、犯罪捜査などの事情により写真がありませんのであしからず。

河井昭成滋賀県議会議員 視察

午後は土木交通部、彦根市の都市計画道路原松原線バイパス整備事業、県営金亀公園((仮称)彦根総合運動公園)整備工事を視察。

どちらも工事費で大幅な追加の補正予算が必要となった工事です。
(この点は見積もりの精度を上げることを強く求めています。)

多額の予算を投入している事業ですので、安全に的確にそして早期に工事を完了し、県民生活の質の向上につながるように事業を行う必要があると考えます。

こちらはしっかりとチェックを行っていきます。

特別委員会では、琵琶湖環境科学研究センターとパナソニック株式会社アプライアンス社を視察しました。

河井昭成滋賀県議会議員 視察

 

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